公益財団法人カシオ科学振興財団

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第37回(令和元年度)研究助成金贈呈式 2019年12月6日

12月6日、公益財団法人カシオ科学振興財団は、カシオ計算機株式会社 本社大会議室において、第37回 令和元年度 研究助成金贈呈式を行い、94大学244件の応募の中から、47件の研究に対し過去最高額の計7,885万円を助成しました。

贈呈式では冒頭に財団理事長 樫尾隆司より、当財団の研究助成は37回目となり助成金額は過去最高であること、そして特別テーマでは地球環境問題を取り上げ、財団として環境問題の解決に貢献していきたい旨の説明がありました。続いて財団設立の経緯に触れ、カシオ計算機創業の礎となったリレー式計算機は当時20代30代の若者達が6年を費やして世界に類のない計算機を開発したこと、当時の開発や資金調達の苦労の回顧がわが国の科学技術の発展に寄与したいという気持ちに繋がり財団の設立に至ったことなど、昭和47年発行の「カシオ15年史」の冊子の中からいくつかのエピソードが紹介されました。また、過去の助成金受領者のなかには当該研究がノーベル賞の受賞に繋がった研究者や、各界での多大な貢献がある研究者も多いことに触れ、本年度の助成金受領者の研究成果への期待が述べられた。加えて、財団役議員、選考委員ならびに財団の趣旨に賛同され寄付をいただいている協賛各社様の協力に対する謝辞が述べられました。

続いて今回助成を受けられた47名の研究者の方々が順に紹介され、選考委員を代表して工学院大学 名誉教授 五十嵐 哲 先生が選考総評を述べました。研究助成推薦要項にある「若手研究者による萌芽的な段階にある先駆的・独創的研究を重点的に選定し、」という表記に触れ、若手に留意して選考し、助成金受領者の66%が30代であること、故・樫尾忠雄氏の著書である「兄弟がいて」や、故・樫尾俊雄氏の自宅の一部をもって開設された「樫尾俊雄発明記念館」などが紹介されました。また、助成金受領者に対して、大学での研究は研究テーマの設定に自由度が高く、長いタイムテーブルで研究を継続できることに触れ、大学人でなければ成し得ないような新しい学問領域の開拓、学問体系の構築を目指して欲しいという期待が述べられました。

引き続き理事長より受領者代表の東京農工大学 張 亜 准教授へ研究助成贈呈状を授与。受領者を代表して京都大学 諸富 徹 教授と九州大学 中村大輔 准教授の2名より挨拶があり、諸富教授は「脱炭素化に向けた気候変動政策と再生可能エネルギー政策が日本の経済と産業構造に与える影響の定量評価研究」について、中村准教授は「紫外光渦レーザーパルスを用いた機能性半導体ナノ・マイクロ結晶粒子の創製」について、それぞれ研究内容を紹介し、助成金受領の謝辞を述べました。
贈呈式後の懇親会では当財団の評議員長であるカシオ計算機株式会社 特別顧問 樫尾 彰より挨拶の後、当財団理事 東京工業大学 名誉教授 石原 宏先生による乾杯の御発声のもと和やかな雰囲気で参加者全員が交流され、多くの研究者が懇親を深めました。

理事長挨拶

理事長挨拶

助成金受領者

選考総評 選考委員 五十嵐 哲 先生

贈呈状授与 張 亜 先生

受領者代表挨拶

受領者代表挨拶 諸富 徹 先生

受領者代表挨拶 中村 大輔 先生

助成金受領者 記念撮影

第二部 懇親会

懇親会挨拶

懇親会挨拶 評議員長 樫尾 彰

乾杯挨拶 理事 石原 宏 先生

懇親会風景(1)

懇親会風景(2)

懇親会風景(3)

懇親会風景(4)

懇親会風景(5)

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